TOHOシネマズの「プレミア ボックスシート」に座ってみた感想

3時間もある映画『オッペンハイマー』をTOHOシネマズの映画館で見たとき、せっかくなので課金して「プレミア ボックスシート」で鑑賞しました。

プレミア ボックスシートについて検索してもあまり情報がないのですが、各TOHOシネマズの料金表ページとかに目立たない形でこのように説明されています。

長時間の鑑賞でも疲れやストレスを感じさせないレザーシートに、重厚な造りの木目調の肘掛、ドリンクホルダー、荷物置きスペースまでを備えています。さらにシートを一席ずつ区切ることで、映画に没入できるプライベートな空間を創り出します。

海外のエアラインでも採用されているレザーシート
ドリンクホルダーと荷物置きも合わせ、従来シートの1.5倍の広さ

スクリーンの真ん中付近の列がプレミア ボックスシートに指定されていることが多いようです。私の行ったTOHOシネマズでは鑑賞料金+1000円で、ウェブでチケットを購入するときに選ぶことができます。

さて感想です。座る前は周囲の人が視界に入らない、物音が耳に入らないといった効果を主に期待していました。ですが実際に感じた利点は自由に体を動かせることでした。

映画を見ていると、飲み物を飲んだり何か食べたり、あるいは足を組み替えたり伸ばしたり、座り直してみたり、長時間過ごすので何かとモゾモゾ、ガサゴソ動きたくなりがちです。それを隣や後ろを気にせずにできることが自分にとって一番良いと感じた点です。

正直周りの人の動きは視界に入ってきますし、後ろの人が座席にぶつかるとそれなりに衝撃もあります。上映中トイレに行く人やエンドロールで退席する人が目の前を通って邪魔ということも普通にありました。

それでも、体を好きな方向に少しでも動かせる自由があるというだけで十分価値があると思いました。特に今回は3時間モノの映画だったので余計にです。長めの映画をTOHOシネマズで見る予定の方はぜひお試しください。

心の弱い人が映画『オッペンハイマー』を見ても大丈夫か

私は全人類の中でも上位5%、もしかしたら2%に入るくらい精神的な刺激に弱い(エログロホラー無理、大きな音や光が無理)と自負しています。でも映画『オッペンハイマー』はどうしても見たくて、前売りまで買って待機していました。

www.oppenheimermovie.jp

ところが困ったことに、”オッペンハイマー”で検索すると映画のジャンルのところが”ホラー”とか”スリラー”になっている。しかも見に行く前の日にちきりんさんがXでこんなことを。

(画面では見切れていますがこの下に)「心の弱い人には勧めません」とはっきり。

こんなわけで、大変な覚悟をして映画館に入りました。

結果、いくつかのポイントを押さえておけば精神的にあまりタフでない人でも大丈夫だと個人的には思えるレベルでした。なるべくネタバレしないようにポイントを挙げていきます。鑑賞したいけど耐えられるかどうかわからない、と思っている方の参考になれば幸いです。

この映画の大きな特徴はです。ものすごい臨場感で音が迫ってきます。しかも画面のスピーディーな展開に合わせるように急に大きめの音量が鳴ったりします。そこに耐えられるかどうかが分岐点かと思います。

特に序盤はかなりリズミカルに画面が切り替わります。主人公オッペンハイマーが見ている核分裂核融合の幻影が、ディズニーランドのスペースマウンテンに乗ったときのような映像で表現され、恐怖心をかき立てるような音が流れます。そこが最初の関門です。

その後はしばらく落ち着いていて、次の山にして映画のクライマックスになるトリニティ実験の場面でまた爆音が流れます。私はここで大きな音がするという情報を事前に入れていたので、耳を塞いで(←)待機していました。ただわかっていてもかなりの衝撃です。空気が震える感じ。音は全編通して注意する必要があります。

そしてもう1つ危なかったのが、オッペンハイマー幻視です。原爆が投下された後、オッペンハイマーは倫理的な呵責に苛まれながらも聴衆の前で演説をする。その場面で被爆地を彷彿させる幻影が現れます。ここはオッペンハイマーの心理を観客が追体験するようにできているので、より強く感覚を揺さぶられることになります。私は半目の状態でしか見られませんでした(この後もう一度同じような場面があります)。

振り返ってみると大きな関門はこんなところかなと思います。個人的には予想していたよりは許容できるレベルで、それよりも映画の奥深さに引き込まれてあっという間に3時間が過ぎてしまったという感覚です。

ただ私が挙げたのはあくまで視覚や聴覚といった感覚レベルの話で、ストーリーや描写に対して感じる居心地の悪さ、胸糞悪さはまた別の話。そこをどう受け取るかは人それぞれかと思いますので留意いただきたく思います。

しかしながら一言ではとても片付けられない、知的満足度のとても高い映画なので、もし大丈夫そうだと思われたらぜひ映画館で鑑賞してほしいです。

PARAメソッドでの情報整理に適したアプリ

つい最近、デジタル上の情報を整理する方法のひとつである「PARAメソッド」というものの存在を知りました。PARAとはProject、Area、Resource、Archiveの頭文字に由来し、この4要素を基準として情報を置く場所を考えようという試みです。

gigazine.net

このところ、Evernoteの突然の改悪に伴い新たな環境構築を進めていたのですが、偶然にも自分の築いた環境がPARAメソッドに近しいものになっていたので、それを紹介したいと思います。

P=プロジェクト:Microsoft To Do

プロジェクトとは「期限付きの、目標にリンクされた一連のタスク」のことです。

以前はTo Do系を、日付が決まっているものはカレンダーアプリに、特に指定されていないものはGoogle Keepにそれぞれ書き込んでいました。ですがこうすると後者のTo Doが忘れ去られ、宙ぶらりんの状態になっていつまでも実行されないというリスクがあります。

そこで今年から新たにMicrosoft To Doを使い始めました。

www.microsoft.com

これは純粋なTo Do管理アプリで、期限や通知を設定したり、画像やメモを添付することもできます。

Googleからも類似のアプリ(Google Tasks)が出ていますが、こちらの場合はTo Doを必ずどこかのカテゴリに分類しなければならないというのがちょっとひっかかりました。Microsoft To Doだと「タスク」という何でも放り込める場所が最初から用意されているので、より気楽にできます。

以下の動画(英語)が参考になりました。


www.youtube.com

余談ですが、PARAメソッドでは割と仕事とプライベートのタスクを区別せず扱う傾向があるように思います。

A=エリア:Google Keep

エリアは「責任ある領域」ということらしいですが、もう少し説明が必要です。要するに、自分はこういうことに興味があるとか、こういうことを大事にしていきたい、みたいなことかと思います。

私はそうしたことを思いついたらGoogle Keepにすぐさまメモしています。

www.google.com

先述の通り、それまでは、Google KeepにメモだろうがTo Doだろうが後で読むリンクだろうが、何でもかんでも突っ込んでいましたが、アプリごとに役割分担をし、Google Keepには思いついたアイデアや価値観、方向性など、「感情」の部分をメモするように変更しました。

R=リソース:Upnote

リソースはそのまんま、何かの素材や参考情報のことを指します。これにはEvernoteから乗り換えたUpnoteを使うようになりました。

UpNote - notes, diary, journal

UpNote - notes, diary, journal

  • UpNote Company Limited
  • 仕事効率化
  • 無料

apps.apple.com

play.google.com

ウェブクリップだったり紙媒体をスキャンしたものだったり、そうした外部の情報を入れる倉庫のような形で使っています。Upnoteには自分の考えたことや感想は入れないように区別しています。

A=アーカイブ:それぞれ

そして不要になったあらゆる情報はアーカイブとして、それぞれのアプリのアーカイブ機能に担ってもらいます。「アーカイブ」というフォルダを作って、終了したものはそこに入れていくのもいいかもしれません。

 

というわけで、以上が我流のPARAメソッドになります。自分なりのポイントは、「外部の情報」と「内部(自分)の情報」を分けて管理することかと思っています。

Googleフォームを使った読書記録方法

以前から読んだ本の記録をつけていますが、今年に入ってそのやり方を一新しました。ポイントは、

  1. Googleフォーム
  2. きっかけを残す
  3. 読む前に記録する

ことです。

現在は1年に100冊ほどの本を読んでいます。せっかく読書したのだから著者とタイトルくらいは記録しておきたい、そして実際に何冊読んだのかを確認しておきたいと思い、数年前からExcelで記録をつけていました。

Excelには

  • 読んだ日付
  • 著者
  • タイトル
  • 星(評価)
  • 一言コメント

を記入して、1年の最後に集計していました。

しかし、Excelだと本を読み終わったたびにファイルを開くのがだんだん面倒になります。もっと簡単に記録をつられる方法はないか、と探してたどり着いたのがGoogleフォームを使った読書記録でした。

Googleフォームを使うことで手軽に情報をポンポン放り込めるようになり、とても快適になりました。さらに回答結果はスプレッドシートに出力できるので集計も楽です。

Googleフォームはアンケートの際に使用することが多いですが、ここでは自分用に以下のような質問を設定し、本を読むたびにURLにアクセスして回答するという形式にしました。

具体的な設問は(カッコ内はフォームでの回答形式の選択)、

  • 著者(記述式)
  • タイトル(記述式)
  • 星(プルダウン)
  • コメント(段落)
  • きっかけ(段落)

設定ができたら右上の送信ボタンからリンクを取得して、ブックマークするだけです。

Googleフォームに切り替えた際に、ひとつ記入欄を増やしました。それが「きっかけ」です。ここにはその本をどのようにして知ったかなぜ読もうと思ったかを記入します。自分の本のネットワークみたいなものを記録したら面白いんじゃないかと思ったからです。

振り返ってみるとAmazonKindle Unlimitedのおすすめタイトルで表示してきたものをよく読んでいたことがわかります。前に読書した本で引用されていたから、というのもあります。

そして「きっかけ」を書くようになってから、「本を読み終わったあとの感想は本当に残す必要があるのか?」と思うようになりました。

それまでは5つ星評価とともに、学びになった点や、逆に面白くなかった点を一行コメントで残していました。それが変わったのが山口周『外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」』を読んでからです。

この本で紹介されている「本を読んだら重要なポイントを9つだけ書き出す(そして”いけす”に入れる)」という方法を実践し始めてから、自分の感想を記すことの意味が薄らいでいきました。

こうして感想を残す必要がなくなったため、今年からは、本の情報を読んだ後ではなく読む前に記録するようにしました。

それまでは最後まで読んだ本だけを記録していましたが、途中で放り投げた本のデータが残らないことが少し気になっていました。今はとりあえず開いた本についてはすべて記録につけるようにしています。

また紙やKindleの書籍だけではなく、現在体験中のAudibleで聴いた本についてもカウントするようにしました。

というわけで、しばらく読書記録は、

  1. Googleフォーム
  2. きっかけを残す
  3. 読む前に記録する

で運用していこうと思っています。

東京駅周辺でWi-FiをレンタルするならWiFiBOX

東京駅周辺でレンタルWi-Fiをしたいとき選択肢に挙がってくるのがWi-FiBOXのサービスです。

wifibox.telecomsquare.co.jp

WiFiBOXは駅や空港でWi-Fiルーターをレンタルできるサービスです。国内だけでなく海外での使用に対応したプランもあります。

レンタルは会員登録をすれば簡単にできます。公式の解説動画がとても参考になります。


www.youtube.com

今回は実際に利用してみてわかったポイントをざっくり解説していきます。

レンタル申し込み

Wi-Fiをレンタルする際は、いつ、どこで受け取ってどこで返すかをあらかじめ指定します。

料金は、さまざまなプランがありますが、データ容量に制限のないプランだと1日当たり840円です(日本国内)。私は今回、外出先でウェブ会議にしようするためこちらを洗濯しました。

料金・プラン – WiFiBOX

ちなみに、レンタルできる機器は、Wi-Fiとしてだけではなくモバイルバッテリーとしても使うことができます。

どうやって借りるの?

今回私は東京駅のNewdaysで機器を受け取りました。

まず店頭に設置されているWiFiBOX貸出機の前に行きます。メールで送られてきたURLを開くとカメラが起動するので、貸出機上部に掲示されているQRコードを読み取ります。

そうすると自動的にWi-Fiルーターが1つガチャっと手前に押し出されます。それを取るだけでレンタル開始です。

どうやって返すの?

私は返却も同じNewdaysの店舗を指定しました。返却は本当に簡単で、WiFiBOX貸出機の空いている箇所にWi-Fiルーターを差し込むだけです。

完了すると即座にメールが送られてきて返却完了となります。

Wi-Fi本体の充電

最後に一点だけ注意事項です。

先ほど、このWi-Fiルーターはモバイルバッテリーにもなると書きましたが、このルーター自体を充電するためには自分でUSB Type-A充電器を用意する必要があります。

プライバシーポリシー