つい最近、デジタル上の情報を整理する方法のひとつである「PARAメソッド」というものの存在を知りました。PARAとはProject、Area、Resource、Archiveの頭文字に由来し、この4要素を基準として情報を置く場所を考えようという試みです。
このところ、Evernoteの突然の改悪に伴い新たな環境構築を進めていたのですが、偶然にも自分の築いた環境がPARAメソッドに近しいものになっていたので、それを紹介したいと思います。
P=プロジェクト:Microsoft To Do
プロジェクトとは「期限付きの、目標にリンクされた一連のタスク」のことです。
以前はTo Do系を、日付が決まっているものはカレンダーアプリに、特に指定されていないものはGoogle Keepにそれぞれ書き込んでいました。ですがこうすると後者のTo Doが忘れ去られ、宙ぶらりんの状態になっていつまでも実行されないというリスクがあります。
そこで今年から新たにMicrosoft To Doを使い始めました。
これは純粋なTo Do管理アプリで、期限や通知を設定したり、画像やメモを添付することもできます。
Googleからも類似のアプリ(Google Tasks)が出ていますが、こちらの場合はTo Doを必ずどこかのカテゴリに分類しなければならないというのがちょっとひっかかりました。Microsoft To Doだと「タスク」という何でも放り込める場所が最初から用意されているので、より気楽にできます。
以下の動画(英語)が参考になりました。
余談ですが、PARAメソッドでは割と仕事とプライベートのタスクを区別せず扱う傾向があるように思います。
A=エリア:Google Keep
エリアは「責任ある領域」ということらしいですが、もう少し説明が必要です。要するに、自分はこういうことに興味があるとか、こういうことを大事にしていきたい、みたいなことかと思います。
私はそうしたことを思いついたらGoogle Keepにすぐさまメモしています。
先述の通り、それまでは、Google KeepにメモだろうがTo Doだろうが後で読むリンクだろうが、何でもかんでも突っ込んでいましたが、アプリごとに役割分担をし、Google Keepには思いついたアイデアや価値観、方向性など、「感情」の部分をメモするように変更しました。
R=リソース:Upnote
リソースはそのまんま、何かの素材や参考情報のことを指します。これにはEvernoteから乗り換えたUpnoteを使うようになりました。
ウェブクリップだったり紙媒体をスキャンしたものだったり、そうした外部の情報を入れる倉庫のような形で使っています。Upnoteには自分の考えたことや感想は入れないように区別しています。
A=アーカイブ:それぞれ
そして不要になったあらゆる情報はアーカイブとして、それぞれのアプリのアーカイブ機能に担ってもらいます。「アーカイブ」というフォルダを作って、終了したものはそこに入れていくのもいいかもしれません。
というわけで、以上が我流のPARAメソッドになります。自分なりのポイントは、「外部の情報」と「内部(自分)の情報」を分けて管理することかと思っています。