先日、アドビ認定プロフェッショナル Photoshop 2023の試験を受け、合格することができました。今回は巷に情報の少ないこの試験について、勉強方法や試験当日までのおおまかな流れについてお伝えしていきたいと思います。
アドビ認定プロフェッショナルとは
アドビ認定プロフェッショナルとは、Adobeの製品における専門的なスキルを証明する資格です。対象となる製品にはIllustrator、Photoshop、PremierProが含まれます。
この試験は、製品の知識を問う選択問題とアプリケーションの実際の操作を行う操作問題で構成されています。
試験の受験費用は1万円程度です(一般:10,780円(税込)/学生:8,580円(税込))。
合格するとデジタル認定証が発行されます。
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受験のきっかけ
私がアドビ認定プロフェッショナル試験を受けるきっかけは、Adobeが主催する「クリエイティブカレッジ」を受講したことです。
www.adobe.com
クリエイティブカレッジは、Adobe Creative Cloudを有料で契約している人が無料で受けることのできる初心者向けオンライン講座です。Illustrator、Photoshop、PremierProの3つのコースがあります。
私はもともとIllustratorを契約していたのですが、今回はやったことのないPhotoshopのコースに興味を持って申し込み、抽選に通過して受講しました。
クリエイティブカレッジの詳細については別の記事で。
約10週間の講座終了後、自分の実力を試してみたくなり、アドビ認定プロフェッショナルを受験することに決めました。
試験事前準備と当日の流れ
勉強方法
この試験で一番苦労した点は情報が少ないということでした。
以前一度Illustratorの認定試験を受けようとしてIllustratorのテスト用のテキストを購入したことがあります。
aoten.jp
これは必要な知識が一通り載っている教科書といった趣だったので、今回はウェブ上で模擬テストと演習が行える教材を買ってみました。価格は 1,980円(税込)で、上の教科書と比べると割安です。
aoten.jp
このウェブ教材の良かった点は、実際のテストに近い形で勉強できるところです。
アドビ認定プロフェッショナルの試験は、製品の知識を問う「選択問題」と実際にアプリケーションを操作する「操作問題」で構成されています。
この教材ではウェブ上で解答する「選択問題」の演習問題が15問×3パターン、そして画像等をダウンロードして行う「操作問題」の演習問題が20問×3パターン用意されています。これを一通りできるようになれば試験範囲は網羅できると感じました。
またこれ以外にも、クリエイティブカレッジの講義動画やテキストが大変参考になりました。さすがAdobe公式なだけあります。
受験申込
受験の申し込みはアドビ認定プロフェッショナルの公式サイトから入るのがわかりやすいです。
「試験会場を探す」から最寄りの試験会場を検索すると、試験会場ごとのリンクが表示されます。そこから各会場のウェブサイトに飛んで、試験の申し込みをします。
だいたいの会場ではアドビ認定プロフェッショナル以外にもMOSやITパスポートなど他のCBT方式の申し込みも受け付けているので、最初に「アドビ認定プロフェッショナル」を選ぶようにします。そして日時を選択します。その後の流れは試験会場によって異なるため、サイトの指示に従います。
そして試験の申し込みと受験料の支払いが終わったら完了、ではなく実はまだ次のステップがあります。
それが受験者IDの登録です。これをしないと試験が受けられません。
初めてアドビ認定プロフェッショナルの試験を受ける場合はCertiportというサイトで事前登録を行います。詳しい手順は↓のリンクから。
www.odyssey-com.co.jp
IDとパスワードは当日の試験前に入力する必要があるので、できるだけ覚えやすいもの、打ち慣れたものがいいかもしれません。
私が試験の申し込みをしたのは受験の4日前でした。そこから前述のウェブ模擬テスト&演習の教材を3周繰り返して解きました。
試験当日
そしていよいよ本番当日。申し込み時間の15分前に会場に到着しました。私の受験した会場では、同じ時間帯に3人くらいの受験生がいて、アドビ以外の異なる試験を受けている様子でした。
受付をして説明を受けます。ここで時計をしている場合は外してカバンの中に入れるよう指示されました(スマホの電源については何も言われませんでした)。
それが終わるとパソコンの前に案内されます。そして画面の指示に従って事前に設定したIDとパスワードを入力します。
ここで、私の受けた会場特有なのかもしれませんが、希望すればイヤーマフを貸してくれると案内がありました。せっかくなので借りました。
テストの制限時間は50分。試験は選択問題と操作問題の2つのセクションに分かれていて、それぞれのセクション冒頭にチュートリアルが設けられています。チュートリアルの間は時間がカウントダウンされません。
試験問題は完全にランダムで出題されます。私の場合は選択問題13問、操作問題17問でした。
まず選択問題から解き始めます。全部解き終わったらレビューの画面になるので見直しをして、よし、と思ったら次に進みます。次に進むともう選択問題には戻ってこられません。
次は操作問題。いつものPhotoshopの画面とほぼ一緒ですが、右側に問題が出題されるフィールドが出現するのが唯一の違いです。
選択問題/操作問題ともに問題は後から遡って解くことも可能なので、難しい問題は後で解くようにすると良いです。また後で振り返りたい問題については印をつけておくことができます。
こうして全部の問題を解き終わるとすぐに結果発表です。その場で合否がわかります。点数は発表されますが、どの問題を間違えたかはまでは出ません。
試験が制限時間より早く終わったら、その時点で退出することができます。私も少し早めに切り上げて出てきました。受付で結果を報告して終了です。
試験後
試験に合格するとデジタル認定証が発行されます。事前にIDを登録したCertiportのサイトに行くと、認定番号付きの認定証がPDFで出力できるようになっています。
あとCredlyというところからもメールが来て、Adobeからのバッジを入手できますと案内されていますが、まだこちらは対応していません。
以上、アドビ認定プロフェッショナルの受験体験記でした。あまり知名度のない資格ゆえに情報が少なく、勉強法などが合っているか心配でしたが、とりあえずご紹介したウェブ教材を解けば繰り返しとけば試験の形式には慣れますし、出題範囲も結構カバーできていると思いました。ぜひご参考になさってください。