転職エージェントで求人に応募しすぎたらどうなる?

「転職エージェントでよくわからないまま企業にたくさん応募してしまった…どうしよう」と思っている方。つい数か月前、私も同じ悩みを抱えてネットの海をさまよっていました。

でも心配いりません。転職エージェントから「一次選考前の辞退はどんなことがあってもNG」と言われるとビビりますが、どうやらその限りでもないということが実体験を通してわかりました。

※これは一次選考前のドタキャンを推奨するものでは決してありません。応募はよく考えてからにしましょう。

何故こんなことになったか

気づいたら33社

転職エージェントに登録すると間もなくキャリアカウンセラーとの個別面談が設定されます。この時、

「書類通過率は1割~2割、特に事務職は激戦」

「気になるボタンを押すくらいだったら応募ボタンを押したほうがいい」

「週末までに10社をめどに応募を」

というようなこと言われました。向こうも商売ですから利用者(そうです、転職エージェントとって私たちはお客様ではないのです)にはたくさん応募してほしいわけです。

思い込んだらアクセル全開になってしまう性格と、何としても今の職場を離れたいという一心で翌日から1日10社ペースでポチポチ。言われた通りちょっとでも気になる企業はロクに調べもせずに応募ボタンを押しまくりました。

その結果、気づいたら週末までに33社も応募していました。こういうのを「掛かる」と言うんですね。ウマ娘だったら賢さステータスGくらいです。にもかかわらず、この時点ではまだ「30社の1割だったら3社しかないじゃん。もっと応募しなきゃ」くらいに思っていました。

翌日1社通過してしまう

そんな中、週末を迎える前に33社のうち1社から書類選考通過の連絡が来ました。応募してから1日しか経っていないのにです。

こんなに早く結果が来るとは思わず、もしこのペースでじゃんじゃん通過してしまったらどうしようと急に心配になってきました。しかもよく考えたらどうして応募したのか思い出せないほど興味のない会社ばかり…。

「転職エージェント_応募_何社」とかで検索すると、応募は平均20社とか出てきます。

www.r-agent.com

しかもこれは数カ月間の転職活動を通じての数。やはり30社というのは異常な数なのではないか…。最初の週末はただ結果を待つことしかできず、憂鬱な気持ちで過ごしました。

結果どうなったか

そして迎えた週明け。仕事中も転職エージェントからのメールが気になって仕方がありません。すると次のようなことが起こりました。

救い① 順調に落ちる

当たり前です。「このペースでじゃんじゃん通過してしまったらどうしよう」というのはくたびれた脳が生み出した幻想にすぎません。

33社応募したうち、1週間以内に24社からお祈り(不合格)メールがきました。あまりに多いのでメールアプリでお祈りメールが自動で振り分けられるように設定したくらいです。

救い② 志望理由を言え、さもなくば去れ

応募したうち2社からは「この先の選考を継続したければ自社を志望する理由を教えてほしい」との連絡が来ました。

その際、意外にも転職エージェントの担当者から「応募後や一次面接前の辞退は通常NGだが、今回は可能」と言われたました。それほど強い希望を持っている会社でもなかったので迷うことなく辞退させていただきました。

救い③ オンライン面接

結局、33社のうち書類選考を通過したのは4社。蓋を開けてみたらやっぱり打率1割台でした。気乗りはしませんでしたが練習だと思ってすべての面接を受けました。

それをなんとか乗り切れたのは、4社のうち3社がオンライン面接だったからです。家に着いてから着替えればよく、終業後の面接のためにスーツを着て会社に行って怪しまれる、なんてこともありません。これでだいぶ気が楽になりました。

救い④ あまりに遅すぎる

応募して1ヶ月が経つとさすがに「生き残り」も減ってきます。ですがここまできてもまだ返事が来ないところが3社ありました。

担当者に確認してもらうと、2社からはすぐにお祈りがきましたが、あろうことか1社からはまさかの通過連絡が。寝た子を起こすとはこのことか…。

しかも先方が提示してきたスケジュールの中から面接日程を調整したのに直前になってまさかのリスケ。あまりにもアレな対応だったので担当者に相談しました。

この頃には後から応募した企業ですでに志望度の高いところの面接が進んでいたこともあり「忙しくてリスケできない」と伝えると、なんと例外的に辞退交渉をしてくれることに。一次選考は絶対、と聞いていたけれどこんなこともあるのかとびっくり半分、安心半分。

数日後ページ上を確認すると、なんの音沙汰もなく選考終了になっていました。

 

これにて最初に応募した33社はカタが付いたのでした。

おわりに

転職エージェントを利用すると、いちいち書類を提出したり、相手と直接日程調整したりする煩わしさがないので、ついつい応募過多になることもあります。さすがに私のように一気に30社も応募する人はなかなかいないと思いますが。

でも不思議なもので、市場経済においてはやはり神の見えざる手が働いているのでしょうか。物事はそれなりのところにうまく落ち着くようにできているようです。

それにこういうのは(手前味噌で恐縮ですが)真面目な人間が陥りがちな罠だと思います。真面目な人ほど「転職のプロが言ったんだからその通りに動かなきゃ」と思いがちです。ゆっくり焦らず行きましょう。

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